植木理恵先生

ストレスによる女性の髪の悩み

監修
順天堂大学 医学部附属
順天堂東京江東高齢者医療センター
皮膚科 教授
植木 理恵 先生

女性に髪の悩みを伺うと、「フケ」、「抜け毛・薄毛」、「白髪」が三大悩みとして挙がります。
髪は隠れていない部位なので、悩みを人に見られてしまうことになり、さらに悩みが膨らんでしまいがちです。
一日中考えてしまうなど髪の変化は精神的ストレスを高めます。
女性の薄毛は男性の男性型脱毛症とは同一ではありません。
病気の脱毛症でなければ、男性のように広範囲の脱毛は生じないことがほとんどなので、過剰に心配しないでください。

女性の薄毛で最も多いのは、誰にでも起きる加齢変化です。多くの女性は、更年期頃に毛量が少ないことが気になり始め、頭全体の髪が細く、こしがなくなり、伸びが遅くなるのが加齢変化の特徴です。
女性でも男性ホルモンの影響を受けて毛が細くなる体質の方もいます。
このような場合は、更年期よりも若い世代でも髪に変化が現れます。
さらに、慢性休止期脱毛症と呼ばれる、徐々に髪が細く少なくなる変化があり、過激なダイエットや貧血、生理不順や自律神経障害、睡眠不足、フケ症などの慢性的な頭皮の皮膚病でも、脱毛が生じます。

女性の「抜け毛・薄毛」は原因がはっきりしないことが少なくないために不安が増すものと思われます。
また、薄毛に悩んでいる方の中には、髪が引っ張られるような痛みなど、頭皮に違和感が生じる方も多く見受けます。睡眠不足や精神的ストレスによる自立神経失調が生じて、頭皮の血行障害が起きていると頭皮に痛みを感じると考えられます。

一方、頭皮の ‘べたつき’ や ‘におい’ に悩む女性も少なくありません。
まずは、頭皮を健康にするために、自分の肌質(脂漏肌、乾燥肌、混合肌)にあったシャンプーを使用しているのか見直してみましょう。例えば、髪の艶をよくする美髪シャンプーを使用していたら、頭皮環境を整える成分の入っている頭皮ケアシャンプーを試してみてください。

頭髪や頭皮に悩みが生じたら、明らかな病気が原因でない場合には、体質や加齢変化によることも多いので、頭皮の健康を守って、髪を育てるために、良い栄養と良い血流を心がけましょう。
身体の健康を保ってこそ、健康な髪が作られます。

健康な髪のためには、頭皮を清潔に保ち、バランスの良い食事(特にタンパク質、鉄、亜鉛)、質の良い睡眠が大切です。また、頭皮の血行を良くする作用のある育毛剤の使用も効果的です。育毛剤は3~6か月程度は継続して使用して効果を判断するので、使用してかゆみなどトラブルが無ければ、継続して使用しましょう。

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