医療関係者からのアドバイスAdvice

第28回

がん治療中のスキンケア

松原 康美 先生
北里大学看護学部
准教授
松原 康美 先生

放射線治療や抗がん剤治療に伴い、スキントラブルが発生することがあります。スキントラブルの程度や部位によっては日常生活や治療に影響を及ぼすことがあるため、予防と悪化を防ぐスキンケアが大切です。また、治療中に何らかの肌の症状があらわれた場合は、早めに医師または看護師に相談しましょう。

がんの治療によって、スキントラブルの症状は異なります

・がんの治療は、肌だけでなくからだに様々な変化をおこします。
・スキントラブルがあらわれる部位や症状は、治療によって異なりますが、いずれもスキンケアが大切です。

治療前からのスキンケアを習慣づけましょう

・治療前からスキンケアを心がけましょう。
・スキントラブルがある場合は、治療前に医師または看護師に相談しましょう。

スキンケアのポイント

清潔を保つ

・できる限り入浴やシャワーを心がけましょう。
・石鹸や洗浄剤はよく泡だて、やさしく丁寧に洗いましょう。

乾燥を防ぐ

・肌は乾燥すると、傷つきやすくなり、かゆみの原因にもなります。
・入浴やシャワーの後は、保湿クリームやローションを塗り、全身に潤いを与えましょう。
・エアコンは、直接風があたらないように注意しましょう。
・室内が乾燥しやすい場合は、加湿器を使用してもよいでしょう。

刺激を避ける

・こすったり、かいたりすると肌を傷つけてしまいます。
・治療中にかゆみがあるときは、医師または看護師に相談しましょう。
・お風呂やシャワーの温度は、熱くなりすぎないように注意しましょう。
・直接皮膚に接触する下着や衣類は、やわらかく肌触りがよく、かゆみが生じないものを選びましょう。
・紫外線を避けるため、帽子・日傘・手袋などを使用し、日焼け止めを塗りましょう。
・スキンケア製品は、肌に負担が少ない低刺激性のものを選びましょう。
・肌に貼るテープは、刺激が少ないものを選び、ゆっくり少しずつ剥がしましょう。
・サウナ、垢すり、岩盤浴、海水浴などは、避けましょう。

食事・水分・睡眠も大切

・バランスのとれた食事を心がけましょう。
・水分は多めにとるようにしましょう。
・十分な睡眠をとりましょう。

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